パソコンを起動したとき、突然こんな青い画面が出て困っていませんか?
「BitLocker 回復」
このドライブを回復するには、回復キーが必要です。
これは 2026年4月のWindowsアップデート後に多く報告されているトラブル です。データが壊れたわけではありませんので、落ち着いて対応してください。
このページでは、Windows 11 の Home・Pro どちらをお使いの方 にも対応した原因と対処法をわかりやすく説明します。
目次
- どんな現象?
- なぜ起きるの?
- HomeとProで何が違うの?
- まず回復キーで起動する
- 自分のパソコンの管理形態を確認する
- 対処法:個人で管理しているパソコン(Home・Pro共通)
- 対処法:Windows 11 Pro 追加の手順
- 対処法:会社で管理しているパソコン
- 暗号化をオフにしている間の注意点
- 困ったときはご相談ください
1. どんな現象?
パソコンの電源を入れると、Windowsのログイン画面の前に 青い画面 が表示され、「回復キー」という48桁の数字を入力しないと先に進めなくなります。
毎日・毎回出る場合も報告されており、入力のたびに手間がかかって困っているという声も多く届いています。
2. なぜ起きるの?
Windowsには BitLocker(ビットロッカー) というセキュリティ機能があります。これはパソコンのデータを暗号化して守る機能で、「起動時の構成が前回と違う」と判断すると、安全のために回復キーの入力を求めます。
今回の原因は Microsoftが配信したアップデートのバグ です。本来は問題がないのに「構成が変わった」と誤って判断してしまい、回復画面が表示されています。
特に以下の環境で多く報告されています。
- Windows 11 Home・Pro(バージョン24H2・25H2)
- Intel製CPUを搭載したパソコン
- Microsoftアカウントまたは会社アカウントでサインインしているパソコン
データが壊れているわけではありません。回復キーを入力すれば通常通り起動できます。
3. HomeとProで何が違うの?
BitLockerに関して、HomeとProでは機能の名称と操作できる範囲が異なります。
| 項目 | Windows 11 Home | Windows 11 Pro |
|---|---|---|
| 機能の名称 | デバイスの暗号化 | BitLocker ドライブ暗号化 |
| 設定画面の場所 | 設定 → プライバシーとセキュリティ → デバイスの暗号化 | コントロールパネル → BitLocker ドライブ暗号化 |
| 自動有効化 | Microsoftアカウントでサインインすると自動でオンになる場合がある | 手動で有効にするか、会社ポリシーで自動適用される |
| 詳細設定 | できない(シンプルなオン/オフのみ) | 暗号化強度・保護の一時停止など細かく操作できる |
| 回復キーの保管先 | Microsoftアカウントに自動保存 | Microsoftアカウント・Active Directory・ファイル保存など選択できる |
仕組みは同じですが、Proのほうが操作の自由度が高く、より安全に対処できる手順が使えます。
4. まず回復キーで起動する
どのエディションでも、まず回復キー(48桁の数字)を入力してWindowsを起動してください。
回復キーの確認場所
個人のMicrosoftアカウントを使っている場合
別のスマートフォンやパソコンから以下のURLにアクセスしてください。
👉 https://aka.ms/myrecoverykey
会社・学校のアカウントを使っている場合
👉 https://aka.ms/aadrecoverykey
または、社内のIT担当者にお問い合わせください。
回復画面に表示されている「回復キーID」と一致するキーを探して入力してください。入力後に再起動すれば、通常通りWindowsが起動します。
5. 自分のパソコンの管理形態を確認する
対処法は、パソコンの管理形態によって異なります。まず以下で確認してください。
確認方法
Windowsにログインした後、「スタートメニュー」を右クリックして「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を開き、以下を入力してEnterキーを押します。
dsregcmd /status
結果の見方
| 表示内容 | 判定 | 対処 |
|---|---|---|
| DomainJoined : YES | 会社のサーバーで管理 | → 会社管理の対処法 |
| AzureAdJoined : YES | 会社のクラウドで管理 | → 会社管理の対処法 |
| どちらもNO | 個人・端末単位で管理 | → 個人管理の対処法 |
6. 対処法:個人で管理しているパソコン(Home・Pro共通)
以下の手順を順番に試してください。手順①で解決するケースが多いです。
手順① 暗号化の保護をリセットする(まず試す)
「いったん停止 → 再起動 → 再開」することで、内部の照合情報を現在の状態に合わせて更新します。
Windows 11 Home の場合
- 「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」を選ぶ
- いったん「オフ」にする(確認画面で「オフにする」をクリック)
- パソコンを再起動する
- 再起動後、同じ画面で「オン」に戻す
Windows 11 Pro の場合
- 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「BitLocker ドライブ暗号化」を開く
- Cドライブの横にある「BitLocker を一時停止する」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- パソコンを再起動する
- 再起動後、同じ画面で「BitLocker の保護を再開する」をクリック
✅ Proの「一時停止→再開」は暗号化を維持したままリセットできるため、Homeよりも安全に実施できます。
数日間、回復画面が出なければ解決です。
手順② BIOSのアップデート(手順①で解決しない場合)
パソコンの基本プログラム(BIOS)が古いと、毎回誤検知が起きる場合があります。メーカーの公式サポートページから最新版を確認してください。
⚠️ BIOSのアップデートは、必ず暗号化を「オフ」または「一時停止」にしてから行ってください。順番を間違えるとパソコンにアクセスできなくなる場合があります。
手順③ 暗号化の完全な再設定(最終手段)
手順①②で解決しない場合は、暗号化を完全にオフにしてから再度オンにします。
⚠️ ドライブ全体の復号→再暗号化が行われるため、完了まで数十分〜数時間かかります。新しい回復キーが発行されるので必ず控えてください。
Windows 11 Home の場合
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」をオフにする
- 復号化が完了するまで待つ(バックグラウンドで進むので他の作業は可能)
- 完了後、再度オンにする
- 新しい回復キーを aka.ms/myrecoverykey で確認・保管する
Windows 11 Pro の場合
- 「コントロールパネル」→「BitLocker ドライブ暗号化」→「BitLocker を無効にする」をクリック
- 復号化が完了するまで待つ
- 完了後、「BitLocker を有効にする」をクリックして再設定する
- 設定ウィザードに従い、回復キーの保存方法を選ぶ(Microsoftアカウント保存を推奨)
- 新しい回復キーを必ず控える
7. 対処法:Windows 11 Pro 追加の手順
Windows 11 ProにはHomeにない管理機能があります。手順①②③で解決しない場合、以下の追加手順が使えます。
追加手順A:TPMの状態を確認する
TPM(パソコン内蔵のセキュリティチップ)の状態を確認することで、原因の特定に役立ちます。
- 「スタートメニュー」を右クリック →「ファイル名を指定して実行」を選ぶ
tpm.mscと入力してEnterキーを押す- 「TPM の状態」が 「このコンピューターで TPM を使用する準備ができています」 と表示されていれば正常
- エラーが表示されている場合は、BIOSアップデートまたはメーカーサポートへの問い合わせが必要です
追加手順B:グループポリシーの設定を確認する
Proには「グループポリシー」という設定管理機能があります。ここでBitLockerの設定が意図せず変更されていると、毎回回復画面が出ることがあります。
⚠️ グループポリシーの操作は設定を誤ると不具合の原因になります。不安な場合は変更せず、みよし屋にご相談ください。
- 「スタートメニュー」を右クリック →「ファイル名を指定して実行」を選ぶ
gpedit.mscと入力してEnterキーを押す- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「BitLocker ドライブ暗号化」→「オペレーティング システムのドライブ」を開く
- 「起動時に追加の認証を要求する」が「有効」になっていないか確認する(有効になっている場合は「未構成」に戻す)
8. 対処法:会社で管理しているパソコン
⚠️ 会社が管理しているパソコンは、勝手に設定を変更しないでください。会社のポリシーが自動で元に戻す場合があり、問題が長引いたりセキュリティポリシー違反になる可能性があります。
以下の内容を社内のIT担当者に報告・相談してください。
IT担当者への報告内容
- 2026年4月のWindows Update適用後から発生している
- 起動のたびにBitLocker回復画面が表示される
- 回復キーを入力すれば起動はできる
- OSのバージョン(例:Windows 11 Pro 25H2)
IT担当者はMicrosoftが公式提供している修正(Known Issue Rollback)を適用することで対応できます。また、2026年4月14日配信の最新アップデートへの更新も有効です。
9. 暗号化をオフにしている間の注意点
「様子を見るために暗号化をオフにしている」という場合、以下の点にご注意ください。
- パソコンを紛失・盗難された場合、データが読み取られるリスクがあります。 暗号化はデータを守るための機能です。オフの間はパソコンの物理的な管理を徹底してください。
- 会社管理のパソコンの場合、次回のポリシー更新時に自動でオンに戻ることがあります。
- Windows 11 Proの場合は「無効化」ではなく「一時停止」を使うことで、暗号化を維持したまま問題に対処できます。
10. 困ったときはご相談ください
「回復キーが見つからない」「手順を試したけど毎回出る」「会社のパソコンで困っている」など、ひとりで解決が難しい場合はみよし屋にご相談ください。
和寒町・士別市・名寄市を中心に、パソコンのトラブル対応・ITサポートを承っています。
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この記事は2026年4月14日時点の情報をもとに作成しています。Microsoftの対応状況により内容が変わる場合があります。