「BitLocker回復キーを入力したのに、パソコンが起動しない」「同じ画面に戻ってしまう」という状況でお困りではないですか?
回復キーを入力しても起動できない場合は、毎回回復画面が出るトラブルとは別の、より深刻な状態です。このページでは、状況別の原因と対処法をわかりやすく解説します。
📄 関連記事:まだ回復キーで起動できている方・毎回回復画面が出る方はこちらをご覧ください。
👉 パソコン起動時にBitLocker回復キーを求められたときの対処法|Windows 11【2026年4月版】
目次
- まず知っておくべき大前提
- 状況の確認:どのパターンか
- パターン①:キー入力後にループ・フリーズする
- パターン②:自動修復ループになる
- パターン③:上記で解決しない場合
- やってはいけないこと
- 困ったときはご相談ください
1. まず知っておくべき大前提
「ドライブを別のPCに接続すれば読める」は間違いです
「ドライブを取り出して別のパソコンに繋げばデータが見られるのでは?」と考える方が多いのですが、BitLockerがかかっている限りこの方法は機能しません。
BitLockerの暗号化キーはそのパソコン内蔵のTPMチップ(セキュリティ専用の部品)と紐づいており、ドライブだけ別のPCに移しても、暗号化されたまま読み取り不可の状態が続きます。
⚠️ 暗号化されたドライブを別PCに接続しても読めないばかりか、誤った操作でデータが失われるリスクがあります。試みる前に必ず状況を確認してください。
「回復キーを入力しても起動できない」は2段階の問題
この状態では、BitLockerの問題とWindowsシステムの問題が重なっています。
| 問題の層 | 内容 |
|---|---|
| 第1層(BitLocker) | 暗号化されたドライブのロック解除 |
| 第2層(Windowsシステム) | Windowsのシステムファイルの破損・不整合 |
回復キーで第1層は解除できても、第2層に問題があると起動できません。それぞれの対処が必要です。
2. 状況の確認:どのパターンか
回復キー入力後の画面の動きで、どのパターンかを確認してください。
3. パターン①:キー入力後にループ・フリーズする
回復キーを入力しても同じ画面に戻ってしまう場合は、回復環境(WinRE)のコマンドプロンプトからBitLockerを強制的に解除することで起動できるようになる場合があります。
✅ この操作はBitLockerを完全に削除するのではなく、Windowsが起動できるよう一時的に停止するものです。起動後に再度オンに戻せます。
手順:回復環境のコマンドプロンプトを開く
- BitLocker回復画面で Escキー を押す
- 「詳細設定」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順に選ぶ
手順:コマンドで解除する
コマンドプロンプトが開いたら、以下を1行ずつ入力してEnterを押します。
① ドライブの状態を確認する
manage-bde -status C:
「ロック済み」と表示されたら次のコマンドへ進みます。
② 回復キーでロックを解除する
manage-bde -unlock C: -rp 回復キー48桁の数字
※「回復キー48桁の数字」の部分を実際の数字に置き換えてください(ハイフンなしで入力)。
③ 保護を一時停止して起動できる状態にする
manage-bde -protectors -disable C:
コマンドが完了したら exit と入力してコマンドプロンプトを閉じ、「続行」または再起動を選択してください。
Windowsが起動したら
起動後、BitLockerの保護を再度オンにしてください。
- 「コントロールパネル」→「BitLocker ドライブ暗号化」を開く(Homeの場合は「設定」→「デバイスの暗号化」)
- 「保護の再開」または「オン」をクリックする
4. パターン②:自動修復ループになる
回復キーを受け付けた後、「自動修復」「診断中」の画面が繰り返し表示される場合は、Windowsのシステムファイルが壊れている可能性があります。
⚠️ データが重要な場合は、まずバックアップを優先してください。セーフモードで起動できた場合は、Windowsの操作でUSBメモリ等にコピーできます。
手順①:セーフモードで起動を試みる
- 自動修復画面で「詳細設定」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選ぶ
- 再起動後に表示される番号メニューで 「4」(セーフモードを有効にする) を押す
- セーフモードで起動できた場合は、大切なデータをUSBメモリ等にコピーする
手順②:コマンドでシステムを修復する
パターン①と同じ手順で回復環境のコマンドプロンプトを開き、以下を実行します。
ファイルシステムの修復
chkdsk C: /f
Windowsシステムファイルの修復
sfc /scannow
修復が完了したら再起動して、通常起動できるか確認してください。
5. パターン③:上記で解決しない場合
パターン①②を試しても解決しない場合、選択肢は以下の2つです。データが残っているかどうかで判断してください。
選択肢A:Windowsの再インストール(データはすべて消える)
パソコン内のデータが消えても問題ない場合の最終手段です。USBインストールメディアからWindowsを上書きインストールすることで、パソコンを起動できる状態に戻せます。
⚠️ この操作を行うとパソコン内のデータはすべて消去されます。必ず「データを消してもよい」と判断してから実施してください。
選択肢B:データ復旧業者への依頼(データを救いたい場合)
重要なデータが入っている場合は、これ以上ご自身で操作を続けるとデータが失われるリスクが高まります。 現時点の状態のままプロに依頼することで、データを救出できる可能性があります。
みよし屋でも状況確認・初期診断の対応が可能です。まずはご相談ください。
6. やってはいけないこと
| 操作 | なぜダメか |
|---|---|
| ドライブを別のPCに接続する | BitLocker暗号化のため読み取れない。誤操作でデータが失われる危険もある |
| 「システムの復元」を安易に実行する | BitLockerのメタデータが壊れ、回復キーの入力欄が消えてしまうケースがある。そうなるとデータの取り出しも初期化もできなくなる |
| 試行錯誤を繰り返す | 操作を重ねるほどデータが完全に失われるリスクが高まる。判断が難しい場合は早めに専門家へ |
| 回復キーなしでドライブをフォーマットする | データがすべて消える。最終手段として慎重に判断すること |
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7. 困ったときはご相談ください
「コマンドを試したが起動しない」「データを消さずに解決したい」「どのパターンか判断できない」など、ひとりで解決が難しい場合はみよし屋にご相談ください。
状況を確認した上で、できる対応・できない対応を正直にお伝えします。和寒町・士別市・名寄市を中心にパソコンのトラブル対応・ITサポートを承っています。
この記事は2026年4月14日時点の情報をもとに作成しています。状況により対応が異なる場合があります。