ネットのお困りごと

Googleは見られるのに「Yahoo!だけ開けない」。特定のサイトだけ表示されないときの直し方

パソコンが苦手な方にもわかるよう、やさしくご説明します

「インターネットはつながっているはずなのに、ある一つのサイトだけ、どうしても開かない」。実はこれ、最近のおうちのネット環境で、よく起きているお困りごとです。このページでは、なぜ一部のサイトだけ開けなくなるのかを、できるだけかんたんな言葉でご説明し、ご自分でできる確認の方法と、実際に直った手順までを、順番にご案内します。あわてなくて大丈夫です。一つずつ見ていきましょう。

いそぐ方へ・結論だけ: 一部のサイトだけ開けないときは、多くの場合「ルーターの中のソフトの不具合」が原因です。そのソフトを新しいものに入れ替える(更新する)と、直ることがほとんどです。手順はこちらにまとめました。 ことばメモルーターとは、おうちでWi-Fi(無線のインターネット)を飛ばしている、四角い機械のことです。多くは小さなランプが点滅しています。

こんなこと、ありませんか?

まずは、下のリストを見てみてください。当てはまるものが多いほど、このページでご紹介するお困りごとに近い状態です。

GoogleやAmazonなど、ほとんどのサイトは見られる
でもYahoo!(ヤフー)だけ、くるくる回ったまま開かない
スマホでもパソコンでも、おうちのWi-Fiだと同じく開けない
スマホのWi-Fiを切ると(携帯回線にすると)、そのサイトも開ける

とくに大事なのが、「スマホでもパソコンでも、おうちのWi-Fiだとダメ」という点です。いくつかの機械でそろって同じ症状が出るなら、パソコンやスマホそのものではなく、おうちの真ん中にあるルーターか、ネット回線のほうに原因があると考えられます。

どうして「一部のサイトだけ」開けないの?

「全部つながらない」なら回線のトラブルだとすぐ分かりますが、「一つだけ」となると不思議ですよね。これには、最近のインターネットのつなぎ方が関係しています。むずかしい言葉が出てきますが、たとえ話でご説明します。

インターネットでは、ホームページのデータを「小さな荷物」に分けて、たくさん運ぶことで画面を表示しています。ところが最近のつなぎ方では、その荷物をもう一枚の箱に入れて運ぶ仕組みが使われています。箱に入れるぶん、一度に運べる荷物の大きさが、少しだけ小さくなります。

ことばメモこのつなぎ方を MAP-E(マップ・イー) といい、「OCNバーチャルコネクト」などとも呼ばれます。回線の混雑を避けて速くするための、新しい方式です。荷物の大きさの上限は MTU(エム・ティー・ユー) と呼ばれ、「一度に運べるデータの最大サイズ」のことです。

ふだんはこれで問題ありません。ところが一部のサイトは、表示するデータのかたまりが大きくなりやすい作りになっています。Yahoo!などが、その代表です。荷物が運べる大きさをほんの少し超えてしまうと、その通信だけが途中でつかえてしまい、「くるくる回ったまま開かない」という症状になるのです。

そして今回のケースで本当の原因だったのが、ルーターのソフトの不具合でした。本来なら大きな荷物も自動でうまく調整してくれるはずが、ソフトの古いままのバージョンではそれがうまくいかず、特定のサイトの通信だけがつかえていたのです。

ことばメモファームウェアとは、ルーターを動かしている「基本のソフト」のことです。スマホでいう「アップデート」と同じで、メーカーは不具合が見つかると、新しいバージョンを配って直します。

まず、自分で確かめてみましょう

修理を頼む前に、ご自分でも原因をある程度しぼり込めます。あわてず、順番にためしてみてください。

  1. ほかの機械でも開けないか試すスマホとパソコン、両方のおうちのWi-Fiで、その同じサイトが開けないかを見てみます。両方ダメなら、ルーターか回線のほうの問題の可能性が高いです。
  2. スマホのWi-Fiを切って試すスマホの設定でWi-Fiをオフにし、携帯回線(4G/5G)の状態で、同じサイトを開きます。これで開けるなら、原因はおうちのWi-Fi環境=ルーターにある、とほぼ分かります。
  3. (できる方向け)つながり具合を文字で確認するパソコンにくわしい方は、確認用の文字(コマンド)を打って調べる方法もあります。下のように打って、住所はわかるのに返事が返ってこない場合、荷物のつかえが疑われます。

ping www.yahoo.co.jp

ことばメモping(ピン)とは、相手のサイトに「もしもし、聞こえますか?」と呼びかけて、返事が返ってくるかを調べる確認の方法です。むずかしければ、この手順はとばしても大丈夫です。
ひとつ注意 パソコンだけで応急的に荷物の大きさ(MTU)を小さくする方法もありますが、それは「そのパソコンだけ」の手当てです。ルーター本体が原因のときは、根本的な解決にはなりません。みんなが快適に使うには、次にご紹介するルーター側の対処が必要です。

直し方は「ファームウェアの更新」

くり返しになりますが、ファームウェア(ルーターの基本のソフト)を新しいものに入れ替えると、今回の症状はぴたりとおさまりました。スマホのアプリを最新版にするのと同じイメージです。

ふつうはルーターの設定画面から自動で新しいソフトを取り込めますが、ネットが不安定なときは、その自動の取り込みじたいが失敗することがあります(大きなファイルがうまく届かないため)。そんなときは、下の「手動での更新」が確実です。ここではTP-Link Archer AX1800という機種を例にご説明します。

  1. スマホで新しいソフトを入手するスマホのWi-Fiを切って(携帯回線にして)、メーカーのサポートページを開き、お使いの機種の最新ファームウェア(zipという形式のファイル)をダウンロードします。
  2. パソコンに渡すダウンロードしたファイルを、USBメモリ・メール・LINEなどでパソコンに送ります。
  3. ルーターの設定画面を開くパソコンのインターネット画面(ブラウザ)で、住所欄に 192.168.0.1 と入力して開き、設定画面にログインします。
  4. 更新のメニューへ進む「詳細設定」→「システム」→「ファームウェアアップグレード」と進みます。
  5. 手動(ローカル)で取り込む「ローカルアップグレード」を選び、さきほどのzipファイルを指定して、適用します。
  6. 再起動して確認するルーターがひとりでに再起動したら、開けなかったサイトをもう一度開いてみます。ちゃんと表示されれば解決です。
ことばメモ192.168.0.1 は、ルーターの設定画面を開くための「住所」のような番号です。機種によって番号がちがう場合があります(取扱説明書やルーター本体のシールに書かれていることが多いです)。
いちばん大事な注意 更新の途中で、ぜったいにルーターの電源を切らないでください。更新の最中に電源が切れると、ルーターが起動しなくなる(こわれてしまう)おそれがあります。更新が終わって再起動するまで、そのまま静かに待ちましょう。

もう困らないために

このつなぎ方(MAP-E)の環境では、今回のような「特定のサイトだけ開けない」が起きやすい傾向があります。覚えておくと安心なことをまとめます。

同じ症状が出たら、まずルーターのソフトの更新を疑う
ルーターの自動更新の設定をオンにしておくと、多くの不具合は自動で直る
ただしネットが不安定なときは自動更新が失敗するので、手動の手順も知っておくと安心
いくつかの機械で同じサイトがダメなときは、機械ではなくルーター・回線を疑う

よくあるご質問

ファームウェアの更新って、くわしくない人がやって大丈夫?

手順どおりに進めて、途中で電源を切らなければ、基本的に問題ありません。ただ、不安なときや、設定画面のログイン情報がわからないときは、無理をせず専門の業者にご相談ください。

更新しても直らなかったら?

回線側の設定や、ルーターの初期化・設定の見直しが必要なこともあります。原因がいくつか重なっていることも多いので、その場で一つずつ調べるのが確実です。

うちのルーターは機種がちがうけど、同じやり方でいい?

考え方は同じですが、設定画面の住所(番号)やメニューの名前は、メーカーや機種によってちがいます。お使いの機種の取扱説明書もあわせてご確認ください。

「自分でやるのは不安」「直らなくて困っている」方へ

みよし屋では、ネット回線やWi-Fiルーターのお困りごとを承っています。原因さがしから設定・更新まで、その場でしっかり解決します。むずかしいことは、どうぞお気軽におまかせください。

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